1年半前までの通勤の様子

1年半前まで、通勤電車でどのように通勤していたか書いておく。

まず、朝7時にスマホのアラームが鳴り、起きる。電車は、東武スカイツリーラインの獨協大学前駅を7時19分に出発する。家から電車までは走って5分。だから、7時14分までに家を出なければならない。

自宅にて

体がもっと眠りたいと悲鳴を上げるのを無視して、無理矢理起きる。毎回、人格を分離させているような感覚になる。肉体の持ち主の自分と、精神の世界の自分だ。肉体の持ち主の自分は、毎回、精神の世界の自分に命令されて、仕方なく動いていた。

すぐにスーツに着替える。着替えにかかる時間は3分半。ネクタイを結ぶ時間がもどかしい。その間も眠い。布団に戻りたい、という強い衝動を抑え続ける。

だいたい、7時10分くらいまでに着替え終わる。時間が余った場合は、7時14分までの数分を、目をつぶってぼーっと座って過ごす。眠りたい気持ちを必死に抑える一方、なるべく体を動かさずに、テーブルにもたれかかって座っている。

駅へ向かう

7時14分になったら、机の上に置いてあるSOYJOYを一本手に取り、駅に走る。走りながらSOYJOYを食べる。走ったままPASMOを自動改札に読ませて通過し、ホームへの階段を登り、列に並ぶ。電車がホームへ入ってくる。

満員の電車を見るたび、またこれに乗るのか、という落胆を感じる。

電車のドアが開くと、ホームに並んでいた列がゆっくりと、しかし圧倒的に力強く、電車の中に入っていく。押し込まれていく。ホームに入ってきた時点で既に満員に見えた電車は、更にホームに並んでいた列を吸い込み、出発する。

獨協大学前駅は、東武スカイツリーラインの駅だ。東武スカイツリーライン沿線の街は、最近、人口が急増しているらしい。東京駅への通勤時間を考えると、他の駅よりも地価などが割安なのだそうだ。

電車の中で

獨協大学前駅は、各駅停車の電車しか停まらない駅だ。隣の草加駅は急行停車駅だ。草加駅では、たくさんの人が降りる。

眠いので目を閉じる。目をつぶり力を抜いてぼーっと過ごしたい。そのように過ごすには、ギュウギュウのほうがラクな面もある。草加駅から次の谷塚駅までは、吊り革にすがりつくように掴まって過ごす。

谷塚駅で、また満員になる。体を満員のギュウギュウに委ねて立つ。うっかりと座席の前に陣取ってしまうと、椅子に座る人に覆いかぶさる形にならないように根性で体勢を維持しなければならない。

そこから先は、ずっとギュウギュウだ。既に満員なのに、ひとつひとつの駅で、電車はたくさんの人を吸い込んでいく。中の人は、どんどん圧縮されていく。

北千住駅から先

北千住駅から先は、圧縮具合が更にひどくなる。全く身動きが取れない。

私は北千住駅で位置取りに失敗し、椅子脇のポジションに追いやられることが多い。椅子の手すりに密着した場所だ。その場所で、手すりに向かって強く押される。肋骨がたわむのを感じる。折れるのではないかという恐怖を感じる。

どの車両でも、他の列車でも、たぶん同じような事が起こっているのだろう。だから、たぶん折れないのだろうとは思う。しかし、そう考えたところで、恐怖が消えることはない。

仲御徒町駅で乗り換え

仲御徒町駅で下車する。骨が折れなかった、良かった、と安堵する。

仲御徒町駅から、都営大江戸線の上野御徒町駅まで、5分ほど歩く。この5分も辛い。なにしろ、体は常に眠りたいと悲鳴を上げている。体を無理矢理動かして歩く。眠さに耐えられず、目をつぶったまま歩くこともある。

都営大江戸線

都営大江戸線は、混雑率で言うと、いくらかマシな路線だ。少なくとも、押されて痛みを感じる場面はない。

しかし、眠い。空いているが座れるほどではないので、眠いまま立って過ごすことになる。手でしっかりと吊革を握り、腕から下の力を全て抜き、自分の腕にもたれかかるようにして過ごす。大江戸線に乗っている時間は、20分ほどだ。

都庁前駅

都庁前駅で下車する。都庁前の改札は、とても混雑する。毎日、ホームに人がいっぱいだ。このホームを抜けるために3分ほどかかる。改札を抜けたあと、私の勤める会社までは徒歩10分ほどだ。眠いまま、なんとか歩く。

会社に着く

会社に着き、自席に座る。一時間半ぶりの座るという行為。一瞬の幸福感を感じる。

そのまま寝てしまいたいが、仕方なく仕事をする。

都営大江戸線

夜、仕事を終える。都庁前駅へ歩く。都営大江戸線都庁前駅は始発駅だ。だから多くの場合、座ることができる。幸せを感じる。

しかし、時間は確実に奪われている。椅子に座って目をつぶることもあれば、スマホをいじることもある。スマホで見るのは、せいぜいツイッターくらいだ。kindleで電子書籍を買うこともよくあるが、読む確率は2割くらいのものだろう。買っても、基本的には読まないまま忘れてしまう。

日比谷線・東武スカイツリーライン

上野御徒町駅で降り、日比谷線ホームへ歩く。日比谷線ホームには、お菓子の自販機が置いてある。ここで、つい、お菓子を買ってしまう。偽りの食欲、というやつだ。疲れているし眠いから、何かを食べたくなってしまう。だから私はかなり太っていた。

日比谷線は、帰りの時間帯もかなり混んでいる。ギュウギュウという感じではないが、足の置き場に困る程度には混んでいる。朝と同じように、揺れに耐えながら30分ほどを過ごす。そして、獨協大学前駅で降り、自宅へ帰る。会社を出てから自宅に着くのは、一時間半後だ。もし会社を20時に出たとしたら、自宅に着くのは21時半。

自宅にて

自宅に着いたら、大抵、まず布団に横になる。疲れているし、眠いからだ。30分ほど経った後、起き出して夕食を食べる。そのあと、副業の仕事をする。

しかし、副業の仕事は、平日はほとんど進まなかった。常にひどく疲れていて、眠い。私の頭の中では、未消化の創作意欲が常に悲鳴を上げていた。だから、ほとんど毎日、机には向かっていた。しかし、体がついてこない。平日に仕事が進むことはなかった。副業の作業は、実質的にはほとんどすべて土日に行っていたと思う。

今思えば、平日には副業の仕事はしない、と割り切れば良かったかもしれない。しかし、私にはそれができなかった。ズルズルと、生産性が低いまま机にかじりつき、夜12時くらいまで作業していた。それから風呂に入り、寝る。

布団に入っても、すぐには寝られなかった。私には睡眠障害があるらしく、布団に入ってから眠るまで、1時間ほどかかった。実質的な睡眠時間は、5時間くらいだったと思う。人によるとは思うが、私にはこの時間では足りなかった。

辛かった。しかし、私はもう、ここに書いたような生活とはおさらばだ。

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